転職をするとき、多くの人は収入やポジション、福利厚生などを気にするでしょう。しかし、それら以外に仕事を選ぶときに知っておくべき基準はたくさんあるのです。収入だけで転職先を決めてしまうと、多くの場合、後で後悔することになります。
まず大事なのが、自分の好みです。必ずではありませんが、好きなことを仕事にすると幸福度が上がります。イヤイヤやる作業よりも、ワクワクしながらやる作業の方が疲れにくいという事実は誰しもが体で理解していることでしょう。また、自分が好感を持っている事柄の方が、集中力や発想力が飛躍的に向上します。そのため、作業を短時間で終わらせることができるし、新しいアイデアもどんどん湧き上がってきて、仕事の業績も上がるのです。結果的に収入が上がることも十分にあり得ます。
続いて大事なのが、社会貢献性です。様々な機関や心理学者の研究で、社会貢献性の高い仕事をしている人ほど幸福度が高いというデータが出ています。幸福度には「自己肯定感」という、自分自身をポジティブに評価する感情が深くかかわっています。自己肯定感は、人の役に立っていることや、人間関係の輪の中に入っていることで高まるものです。そのため、人と関わり人の役に立つことができるかどうかは、収入よりも重要になるのです。
最後は将来性です。その職場で長く、健康的に、十分な収入が得られることができるかは、転職時には注意しておくべきポイントです。転職時に業界トップクラスの業績を持っていても、10年後にはつぶれているということも決して珍しい話ではありません。現在だけでなく、将来もイメージすることです。